
“僕達は、世界で一番美しい魂を握りつぶそうとしていた――”
大恐慌中の1935年。コールドマウンテン刑務所にあり、処刑室に続く通路があせた緑色であるため、“グリーンマイル”と呼ばれる死刑囚専用棟に殺人犯コーフィが収監される。だが、幼女惨殺の罪状とは裏腹に、コーフィは素晴らしい力を持っていた。彼は看守長ポールの重度の尿路感染症を治癒し、残忍な看守パーシーに踏み殺されたネズミをよみがえらせる。奇跡を目の当たりにしたポールはコーフィが本当に殺人犯なのか疑いだす。
配信で観た。3時間を超える映画だと知って、少し身構えていた。でも再生ボタンを押してからエンドロールまで、一度も止めなかった。止められなかった。
死刑囚棟の看守と、そこに送られてきた大男の話。ジョン・コーフィーという名前の、あまりにも穏やかな巨人。人を殺したとされているのに、暗闇を怖がり、涙をこぼす。マイケル・クラーク・ダンカンの芝居が凄い。あの大きな身体から滲み出る優しさと悲しみが、画面越しにこちらの胸まで届いてくる。
グリーンマイル——死刑囚が電気椅子まで歩く緑色の床。あの廊下を歩く人間たちの物語が、一人ひとり丁寧に描かれる。デル・ムーアとネズミのミスター・ジングルズ。あの小さな命のやり取りが、死刑という巨大なテーマの中にそっと置かれている。こういう細部の積み重ねが、この映画を長尺でも飽きさせない理由だろう。
パーシーという男が本当に不快だ。権力を笠に着た小さな人間。でもああいう人間がいるからこそ、ポールやブルータスの誠実さが際立つ。善悪の対比が露骨なはずなのに、嫌味にならないのはスティーブン・キングの原作の力だと思う。
ジョン・コーフィーの処刑シーン。あれは本当にきつかった。罪を犯していない人間が、自分から死を選ぶ。「この世の残酷さに疲れた」と。あの言葉が重すぎて、しばらく画面がぼやけて見えなかった。涙が止まらなかったのは、悲しいからだけじゃない。こんな理不尽がまかり通る世界への怒りもあった。
ポールが語り部として老人ホームで過去を振り返る構成。最後に明かされる彼の「罰」。奇跡を受け取った代償として、愛する人たちを全員見送り続ける人生。ジョン・コーフィーが残した光が、ポールにとっては終わらない夜になっている。観終わった後、しばらくソファから動けなかった。
定額配信
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Google Play Movies脚本
Frank Darabont
音楽
トーマス・ニューマン
上映時間
3時間9分
ステータス
Released
公開日
1999-12-10
日本公開日
2000-03-25
予算
約90.0億円($60M)
興行収入
約430.2億円($287M)
製作国
アメリカ
制作会社
Castle Rock Entertainment, Darkwoods Productions